2017.3.13 FUBA レポート 
福岡市都市景観賞の市民賞が決定!!

3月5日(日)、第27回を迎えた福岡市都市景観賞の表彰式が、福岡市役所1階のロビーで行われました。日曜日にも関わらず会場となったロビーには、表彰式が近づくと授賞関係者をはじめとして、多くの方々に来場いただきました。
会場では展覧会も同時開催しており、一次審査を通過した作品を見て回ったり、記念写真を撮ったりしていました。

表彰式では、中園副市長の挨拶、審査委員の紹介に始まり、第27回の福岡市都市景観賞を受賞した作品の表彰へと進みました。

はじめにランドスケープ賞を授賞した『九州産業大学 キャンパスランド・スケープ』から。

キャンパスという「場」に求められる行為を読み解き、学生の多様な活動を促すデザイン・ユニットが丁寧に繋げられています。随所に着座可能な空間的工夫が散りばめられ、学生の休憩や交流を誘発するデザインが施されています。既存斜面を活かした階段広場は、移動と交流をあわせ持つ印象的なランドスケープを呈しており、また中央広場は、多種の植栽や既存の水路,高低差のある地形を活かした空間形成によって、校舎間をリズミカルに連結しています。曲線と直線が織りなす豊かな本キャンパスの風景は、きっと学生たちの笑顔にも繋がっていると思われます。本設計にランドスケープ・デザイナーとして尽力された、故 古家英俊氏に心から敬意を表します。

受賞者は
「学校法人中村産業学園」
「株式会社久米設計九州支社」
「有限会社デザインネットワーク」
「松井建設株式会社九州支店」
「西松建設株式会社九州支社」
「九鉄工業株式会社福岡支店」
のみなさまです。

 

つづいては、建築賞を授賞した『なみきスクエア』です。

『なみきスクエア』は、図書館、ホール、音楽練習室などが複合した文化施設であり、開館間もないながらも既に多くの市民に利用されています。建物には開放感を制限する壁や梁が少なく、耐震性を確保しながらも非常に開放性の高い構造形式となっています。床面積を確保するために、建物は敷地いっぱいに建てられていますが、外周部やテラスなどに配された大小様々な植栽が、通りからも室内からも効果的に見えるように工夫されています。照明が点灯した夕方以降は、室内の活動の様子が外からもよく見え、街並みに賑わいを与えています。見通しよく大小様々な部屋を結びつけている大きな吹抜のあるエントランスホールは、街路の延長のような場所であり、穏やかに体感温度を調整する輻射冷暖房によって、季節を問わずに快適な環境が提供されています。

受賞者は
「福岡市市民局」
「株式会社山下設計九州支社」
「清水・西中洲樋口・西鉄・旭 建設工事 共同企業体」
のみなさまです。

 

つづいては、広告賞『「エコ・ミュゼはかた博物館」電柱歴史案内2,000年本プロジェクト』です。

「エコ・ミュゼ はかた博物館」は、博多区の市民団体「ハカタ・リバイバル・プラン」が、史実に基づき、歴史的事件が起こった土地や歴史上の人物がいた地点に、縦150㎝×横33㎝の電柱の巻き広告を設置し、博多の魅力を伝える歴史案内看板です。
一見どこにでもあるような電柱巻き広告の形式でありますが、そこに書かれている内容は、広告という概念を超え、人々に博多2,000年の歴史を伝えるタイムマシーンのような存在であり、読んでいくと引き込まれます。2009年に福岡広告協会から高い評価を得て表彰されており、地域社会に密着し、博多の歴史や文化を後世に伝える、社会性のある広告と言えます。現在,116本の電柱巻き広告を展開しており、博多から福岡都市圏に広がりを見せ、最終的に2,000本の設置を目標としています。今後も継続するこの活動に敬意を表します。

受賞者は
「ハカタ・リバイバル・プラン」
「株式会社春潮社」
「株式会社ナップス パブリシティ」
のみなさまです。

 

つづいては、活動賞『博多ライトアップウォーク』です。

博多部には、大陸との交流に彩られた、独特の物語にあふれた史跡が数多くあります。しかし市民にとって、それらはあまりにも普通の日常の中にあるため、かえってその価値を認識する機会が少なかったのではないでしょうか。『博多ライトアップウォーク』は、年に1度、博多部の寺社や町並みをライトアップする活動で、2008年の初開催から常に進化しながら現在に至り、今ではすっかり博多の景観として定着しました。ライトアップされた町の非日常的な美しさの中で、歴史文化の価値が一つ一つ浮かび上がってきます。関係者の創意工夫の10年間が、長い歴史を刻んできた博多の町の魅力を次々と引き出している。その功績に感謝します。

受賞者は
「博多ライトアップウォーク実行委員会」
のみなさまです。

 

そして、大賞を授賞した『水上公園 SHIP’S GARDEN』の表彰です。

「水上公園 SHIP’S GARDEN」は、長年にわたって市民に親しまれた空間の記憶を継承しつつ、新たな場づくりに挑戦した公園です。河川や街路越しに周辺の建築群や緑を「見渡せる」好立地を巧みに活かし、回遊できる動線を確保して地上から屋上までを繋ぎ、人々が自由に休憩できるよう配慮しています。周囲から「見られる」ことを意識して裏をつくらず、開放的な施設づくりに努めるとともに、日没後のアクティビティにも配慮し、
① バーサイドの新しい光景、
② 眺望を楽しむ光、
③ アプローチの光、
④ 緑の表情を取り込む光、
⑤ 水際を演出する光、
⑥ アートを際立てる照明演出、
⑦ ランドスケープと一体となる光、
⑧ 暗がりをつくらない安心の光、
によって、福岡の新しい顔を実現しています。

受賞者は
「福岡市住宅都市局」
「西日本鉄道株式会社」
「株式会社スピングラス・アーキテクツ」
「株式会社リズムデザイン」
「株式会社エスティ環境設計研究所」
「株式会社松本組」
「株式会社西鉄グリーン土木」
のみなさまです。

 

 

そして、いよいよ市民賞の発表です。発表者は小野審査委員から。
会場もドキドキ・ピリピリした空気が流れてます。
そして、市民賞の発表です!
「市民賞は・・・・

 

博多ライトアップウォークです!」

写真を見ていただけたらわかるように、みなさん大喜び!!みんなホントに嬉しそうでした。

受賞者の松下さんからも、喜びのコメント。

とても温かい雰囲気の中、表彰式は終了しました。

 

最後はみなさんで記念撮影。会場にはテレビ局も来ており、受賞者は取材を受けていました。

受賞作品はこちらでも紹介しています。

 

これからは、景観賞をPRする企画が始まっていきます。
乞うご期待!!




keikanadmin


フクオカをぐるっと360°捉え直すことを目的としたこの「サンビャクロクジュウド」という名のデザインチームは、NPOと公益社団法人と株式会社の3社が組んだちょっと変わったユニットです。
それぞれのミッションは少し違うのですが、フクオカが良くなるビジョンを持ってデザインに取り組んでいます。