2018.9.21 まちのいろ 
「福岡のひといろ」

先日、関東出身の転勤族の友人が、久しぶりに福岡に帰って来た。

(出身地でもないのに、仲間内では、帰って来るという言葉を使っている)

転勤先として人気が高いと聞く福岡の街。

 

 

 

「やっぱ、福岡はいいよな〜」という友人。

ふ〜ん。どこがいいの?と、問うと、「都会だけど、海も山も近いし、なんか、人がギスギスしていない」のだそう。

 

そんな会話から思いたち、「福岡のひと」を色彩心理的に分析してみようと思う。

 

福岡の前に、他の都市の人を、色で例えたら何色だろう?

以下、勝手な解釈。

 

東京はスマートで、割り切った人付き合いをするイメージがするので、スタイリッシュな無彩色。

京都はストレートには本音をいわず、プライドを持って大人の付き合いをするイメージから紫。

大阪は賑やかでユーモラス、自己主張が得意なイメージなので黄色や赤・・・

なんて、どうだろうか。

各都市の特徴を思うと、なんとなくイメージできる色がそれぞれ違うと感じられる気がする。

 

 

では、福岡は?

色み的には、青や青緑などの寒色と、赤や黄色などの暖色があるが、福岡の人はどっち?

 

20代の頃、習い事の初めての集まりの時、たまたま隣に座った女性に話しかけたら、東京から来たばかりだというので、福岡の事を色々伝えて、ご飯を食べに行く約束をした。それをきっかけに、その彼女とは仲良くなったのだが、しばらく経ってから、「実はあの時、初対面だったのに、フレンドリーでびっくりした」と言われた。

彼女曰く、関東では初対面の人と、すぐには距離を縮めないのだと聞いて、こちらの方が驚いた記憶がある。

初対面であるにせよ、懐に入って来た相手を一気に友人のカテゴリに入れてしまうのは、必ずしも関東の普通ではなさそうだ。

知り合いの女性に至っては、バス停で外国の方に目的地へのバスを聞かれて、自分の行き先からは遠回りになる路線に一緒に乗り込み、案内してみたり・・・

実家の親はご近所に頻繁に夕飯のお裾分けをする・・・なんてことを思い当たる福岡の人も多いのでは。

「あけっぴろげで、人がいい」というのは、博多だけでなく、福岡の人の特徴なのかとも思える。

他県の方が、親切でないということではないが、福岡の人は、自分が必要とされているかもと思うと、嬉しくなって躊躇せずに心を開き、すぐに関係を深くしたがるというところが強いような気がする。

逆に言えば、よかれと思って関わったことが、人によってはお節介に思われる事も多いのかもしれないし、距離をとったお付き合いが苦手ともいえるのかもしれない。

保守的というより、社交的。

そういう事からイメージすると、福岡のひといろは、暖色系っぽい。

 

 

色彩心理学では、色にはそれぞれエネルギーがあるとするが、暖色のエネルギーは外に向かうエネルギー。

つまり、自分の外に意識が向いている状態。

周りの人や、物、事からの刺激に反応しやすいとも言える。

なにか面白そうな事や、賑やかなものにはすぐに反応する・・・

山笠やどんたくなど、お祭り好きな印象からも、暖色系がぴったり来る気がする。

暖色系の中でも、他の地域から来た人に関わりたいというところからすると、オレンジだなと思う。

人に必要とされると嬉しいエネルギー。

たまにお節介過ぎる事もある気がするけれど、人情味あふれた福岡人の良いところではないか。

もうひとつは、新しいもの好きで、流行の飲食店ができるとすぐに行列ができるが、数ヶ月もすると、閑散として、また新しいお店になっている・・・なんて、ところもある気がする。

好奇心旺盛で、飽きっぽい・・・黄色のエネルギーに相当するとも思える。

どちらにせよ、暖色系に違いない。

 

勝手な感覚で福岡の色を分析してみたが、ひとそれぞれ見えている色は違うもの。

あなたの目には、どんな福岡の色が映るだろうか。

 

 

街の景観は、あくまでベース。

そこに彩るべきものは、あくまで人。

福岡のまちの景観は、福岡のひとの色と調和するものであってほしい・・・と、思う。




山澤かおる


1968年 福岡生まれ Switch Colors 代表
 空間色彩プランナー 色彩心理コミュニケーター ファッションカラースタイリスト

看護師としての精神科看護実務経験を持つ。色彩心理を使ったコミュニケーション、空間色彩コーディネイト、
ファッションスタイリングなどを通して「色彩」の魅力を発信している。