2016.3.21 FUBA レポート 
景観賞2次審査作品を巡る審査員体験ツアー

都市景観賞を巡るツアーもとうとう最終回となる「景観賞2次審査作品を巡る審査員体験ツアー」が2月27日(土)に開催されました。審査員になったつもりで候補作品や受賞作品を巡る“弾丸”バスツアー、当初は1月23日の予定でしたが、てるてる坊主も見放すまさかの大雪のため、1ヶ月遅れて開催です。

 

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この余裕のある素敵な笑顔が、終わる頃にはどうなることやら!?

 

今回も園児から最高齢83歳までの参加者総勢25名の大所帯!

いつものように黄色いバンダナを付け、ギュウギュウにバスに詰め込まれ(笑)、出発です。西は九州大学伊都キャンパス内の椎木講堂、東はアイランドシティまで、広範囲な一日掛かりのバスツアーです。

バスにすし詰め(笑)になる前に、まずは集合場所である「警固公園」を審査します。

 

ソラリアプラザの壁面の圧迫感が取り除かれたガラス張りに

 

ここは第26回福岡市都市景観賞の大賞で、他にもグッドデザイン賞など多数受賞している公園です。

いつも見慣れている警固公園、周囲の商業ビルも巻き込み、都市への広がりがある、新しくなった公園を体感しました。

 

交番も“コジャレタ”壁面緑化がされています

 

次は「電気ビル“共創館”周囲のガーデン」です。市民に開放された緑道は様々な植栽が配置され、季節を感じる「和のおもてなし」空間となっています。梅やキンモクセイの花も咲き始め、少しだけ春を感じました。初っ端から思わず審査時間も長くなってしまいます。

 

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「育和(いくわ)」・・・若木を育て、十年後に「和の庭」を熟成します。老若男女、花を愛でつつ、「和の心」を育みます(説明板より)

 

笹丘教会に向かう途中、「白金茶房」を車窓からチラ見。チラ見ながらも、周囲の建物とは違う存在感を感じます。

(写真は夕暮れの開店時間中)

 

因みに「第4回福岡県屋外広告景観賞」を受賞

 

車内で参加者の都市景観賞への感想を聞いている間に「笹丘教会」に到着です。

小高い住宅街の中にある教会ですが、高さを抑えた勾配屋根やガラス面の構成により、周辺住宅街にも溶け込んでいる景観です。

 

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空に溶け込むステンドグラス

 

特別に内部の見学をさせていただくこととなり、柔らかい光がふりそそぐ優しい空間を体感しました。

 

厳かな面持ちで佇むみなさん

 

次は、都市高速を西へ移動し、九州大学伊都キャンパス内の椎木講堂へ。

九大創立百周年を機に椎木さんが寄贈、建築界の巨匠 内藤廣氏が設計した巨大な空間。きっかけも設計者も吹き抜けもすごく大きくて、お腹を空かせた参加者も口をあんぐり開けて見入っていました。

 

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第27回福岡県美しいまちづくり建築賞、一般建築の部の大賞を受賞

 

巨大な吹き抜けの階段を上り、 昼食は併設するイタリアレストラン「ITRI・ITO」。伊都の新鮮な食材を使った色取り取りの前菜と、本格ピザやパスタに舌鼓を打ちました。

 

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午後は西の伊都から東のアイランドシティに大移動です。

椎木講堂を出るときは大雨でしたが、転寝している間に奇跡的に雨も止み、あいたか橋を歩くことができました。

様々な景色を楽しむため橋の線形はS字となっています。

 

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審査員講評どおり、海辺の景観を気持よく楽しむことができ、対岸まで歩いてしまいそうな勢いでしたが、時間の都合上、残念ながら途中までで断念。

 

 

次は「福岡市立こども病院」です。

市の方から、建設当時のこぼれ話や免震など建物の最新技術などの解説がありました。

全国から患者さんが来院されることにも驚きです。

 

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第5回福岡県屋外広告景観賞 最優秀賞を最近受賞!ぞうさんおめでとう!

 

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免震構造の最新技術が隠されています
トピアリーなど、建物の周りにこども達が喜ぶ仕掛けがいっぱい!

 

 

次は建築賞を受賞した「キッチンハウス福岡ショールーム」です。

スタッフの方に特別に内部も案内していただきました。

不要な物を削ぎとおとしたシンプルな建築は圧巻です。

 

不思議な形状なのに、周囲に溶け込むシンプルな建物

 

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上段:緑が前面に広がる開かれた空間
下段:素敵なキッチンに、大人もこどももテンションが上がります

 

 

素敵な現代建築で妄想にふけって浮かれた後は、ランドスケープ賞を受賞した「博多千年門周囲の景観(承天寺通り)」です。

昨年秋のウォークツアーでも訪問しましたが、今回は、福岡市ガイドボランティアの中野さんの解説付きです。改めて博多の歴史と文化、景観について理解を深めることができました。

 

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博多の街中に突如現れる巨大な門と緑あふれるの歴史の通り

 

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左:前回の建築ツアーに引き続き、流暢な解説中のガイドボランティア中野さん
右:テレビで紹介されたハートかも!?

 

とうとうツアー最後の審査場所に。といっても、博多千年門の対面にある、広告賞を受賞した「博多駅前一丁目市街地住宅の壁面広告」です。

 

博多千年門から見た広告

 

歴史を感じさせる街並みから一転、古い建物を活かした広告物が、周囲に溶け込んでいます。

 

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左:建物の壁面に合わせて、店舗のメニューをガムテープで留める工夫が施されています
右:壁面を削った際に、建設当時のメモ書きが露出!?

 

 

 

スタート地点の警固公園に戻り、参加者の皆さんで審査した結果を発表!

 

(・・ダダダダダ:心のドラムロール音・・)

 

1位は「キッチンハウスショールーム」、次いで「笹丘教会」!みなさんの予想はどうだったでしょうか。

この結果を受けて、実際に都市景観賞の審査員をされた九州大学池田美奈子先生にお話いただきました。

 

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今回はバス移動の広範囲な弾丸ツアーであり、また、審査員の視点になることで、新たな景観の発見がありました。今後もどんな新しい景観が生まれるか楽しみに、さらに、ご自身で新たな景観を発見してみてください。

ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!!

 

 




keikanadmin


フクオカをぐるっと360°捉え直すことを目的としたこの「サンビャクロクジュウド」という名のデザインチームは、NPOと公益社団法人と株式会社の3社が組んだちょっと変わったユニットです。
それぞれのミッションは少し違うのですが、フクオカが良くなるビジョンを持ってデザインに取り組んでいます。