2016.3.7 よしなし-ごと 3
あいつの噂でチャンバも走る

予告では「対象のほうが動く景観」について、
などと、もっともなことを言いましたが、

つまりはその、
言わずにはいられない!言いたい!言いたい!な、ワケです。
周りの仲間たちは、またその話…などと食傷気味なので、
最近では、自粛中でもあるのですが、

とうとう、始まっちゃいましたね。
J1!あけましておめでとう!なひととき。
そーです。そーです。 ジェーリーグです。

福岡の方なら、わずかでも耳に入っているかと思いますが、
井原アビスパ。5年ぶりの悲願の一部昇格っす!

 

行ってきました!ヤンマースタジアム長居。5万人収容のスタジアムに目測ですが、およそ9000人の福岡人が結集しました。はるばる来たぜ!というカラ元気が半端ない、開始前のようすです

行ってきました!ヤンマースタジアム長居。5万人収容のスタジアムに目測ですが、およそ9000人の福岡人が結集しました。はるばる来たぜ!というカラ元気が半端ない、開始前のようすです

 

昨年末の、ホークスの連覇に始まり、
ラストには、琴奨菊の初優勝まで!?
福岡を冠とするスポーツ勢が、辛い毎日を忘れさせてくれる
軒並みの活躍ぶりでした。

ということで、スポーツで景観。
強引さは、最後まで否めませんが、なんとか紐解いてみたいと思います。

ところで、みなさん。
スタジアムって行かれたことありますか?

サッカー、野球、テニス、バスケット…。
それぞれに、観戦方法もマナーも異なりますが、
どれも、すごくいいものです。

何万も払って行く人の気がしれん…とか、
テレビで見た方が解説もあるし、いいでしょ…とか。
どうせ、ちっちゃくしか見えんやん…とか。
アンチなご意見のほうが、むしろ多勢なことも承知していますが、

ぜひとも、「景観を揺るがす体験ができる!」という視点で、
ご再考、いただければと思います。

 

IMG_0178

この写真、何をしているところでしょう…。実はゲーム中。キーパーが前に飛び出しているゴール前です。写真から伝わる情報って、よくも悪くも写真ですよね。

 

今思えば、前回と同様に、スタジアムへのデビューは、
小学生の頃の自分が始まりのようです。

年に数回、平和台球場に帰ってくるライオンズの応援に、
チラシを細かく切ってつくった紙吹雪を持って行っていました。
楽しみはといえば、せっせと作った紙吹雪を撒き散らすことと
バックスタンド裏の売店で買う丸天うどん。
そして、必ず来ている秋山幸二選手のお母さんからサインをもらうこと。
※ なぜか「秋山幸二」と書いてある…。

大学生時代にいたっても、いろいろと無駄な体験ばかりですが。

パリを旅行してた時に、
偶然やっていたテニスのフレンチオープンを観に行ったら、
入場はしたものの、お金がなくて、少女の部しか見れなかったり。

プロバスケットの試合に誘われて行ったら、
黒人選手がつけている香水が体育館内に充満して、
なんとも、外国な感じがしたり…。

つまり、何が言いたいかといえば、
そのほかにも、ゲーム以外のことはいろいろと覚えていますが、
肝心の試合の内容はといえば、あまり覚えていないんですよね…。

ゲームそのものの内容が「あさって」な感じでも、
会場のライブ感やら空気感やらで、
スタジアムというのは、十分楽しめるということです。

スポーツの試合とはいえ、人と人との戦いなので、
ある種、独特の「緊張感」があることは、
どのスポーツにも言える共通点ではないかと思います。

「景観」として見ると、
前回までで書いていた「動き」を、今回は対象物そのものがやっていて、
それを静止している自分自身が目で追っています。
しかも、同じ場所を、何度も視点が往来していて、
ちょうど塗り絵の余白を塗りつぶす行為みたいで、
面白いんじゃないかと思います。

ここまでは、ダンスやらコンサートやらと同じですが、
スポーツでは、そんなヒト同士が競争したり相対したりで、
それぞれの動きが不規則でままならなかったり…。

単なる「モノ」ではなく、
心も熱ももっている「ヒト」だからこそ、
思わぬ作用が起きてみたりも、
スタジアムという場所の「ハプニングを誘発する景観」として、
語れてしまうのではないかと思ったりもします。

ついさっきまで、
居眠りしたくなるような「シオ試合」だったのに、
急に、活気づいて乱闘が始まってみたり…。
会場にいると原因がわかるんですよね。
これって、選手もイライラしてたんだなーって、
共感できたりするものです。

 

スタジアムとは少し異なりますが、ゴルフの打ちっ放しにも、独特の空気感がありますね。勢いがいいお隣の弾道に、気をとられませんように。

スタジアムとは少し異なりますが、ゴルフの打ちっ放しにも、独特の空気感がありますね。勢いがいいお隣の弾道に、気をとられませんように。

 

そしてまた、
景色の中に漂っている空気が、緊張したり弛緩したり。
何千、何万の人が創り上げる空気の密度って、
もしかしたら、ちょっと濃いんじゃないって
思ってしまうことがあります。

つまりはその、「景観」について、
もう一つの主張になりますが、
見る人と対象(選手たち)との途中の空間には、
歓声やヤジ、期待や不安が入り混じった「熱気」があって、
目には見えませんが、空気が揺れているような感覚があります。

それによって、景色そのものの見え方も、
違ってしまうと思えてなりません。

とくに、スタジアムの場合、
フィールドの向こう側からも見ている人がいて、
その人たちの熱狂や歓喜までも、
こちらは景色の一部分と感じとれてしまいます。

うーん。うまく言えませんね。
体験したことがない方は、ぜひ、スタジアムまで。
試合の内容云々も、もちろん重要な要素ですが、
それを超える「何か」がそこにはあります。
たぶん、言葉では言い表せない「何か」です。

ということで、
冒頭の写真で、ピンクに形どった「JI」の文字。
試合前のスタジアムで、
敵方のセレッソの応援団が作っていたものですが、

お互いの発する熱気が行き来し、90分超の死闘が終わって。
勝敗が決した後の模様が、下の写真です。
ネイビーの我らに、すべての歓喜が集まってきたというわけです。

 

01

選手と一緒に記念撮影。涙もアドレナリンもドーパミンも出尽くした体験は、98年の山下の同点ゴール以来ですね(笑)

 

ほんとうにっ。
左右上下。見知らぬ同士も抱き合うって、
かなりの衝撃がないと、できない反応だと思います。

こんなすごいものなら、
写真にも写っちゃうんじゃないかなと
逆なことも思ってしまったりです。

興奮冷めやらず。筆がブレてて申し訳ありません。
井原アビスパの今年一年の活躍を祈り、
説明が粗いことも、どうかご容赦ください。
なんだか、今日はどこまでも支離滅裂です…。

ここは気持ちを切り替えて、
もう少し落ち着いて。そして、ちょっとおしゃれに。
僕が福岡で一番好きな景観について、
考えてみようかな…。

ということで、
そのお話しは、次回の講釈でーす。




中村 善輝


1973年生。福岡県福津市(旧津屋崎町) 出身。工務店の長男として生まれ、建築家への道を嘱望されるも、数学への苦手意識を克服できず挫折。憧れの女子の一言から大きく方向を転換し、人文学部フランス語学科に入学。その後、外国語も苦手だったことが判明し、迷子になる。